【お悩み解決！】結婚式の挙式と披露宴でフォーマルファッションのマナーが違う!？

結婚式の母親・親族の洋装フォーマルドレスレンタル、貸し衣装ならM&V for mother、フォーマルドレスコーディネーターの楠田佳世です。今回の【お悩み解決！】では、挙式と披露宴ではフォーマルファッションのマナーが違うの!？というご質問にお答えします。

最近では、ロングドレスになさるお母様が増えていて、デザインもさまざまです。夏であれば半袖や袖なしのドレスを着る方もいらっしゃいますし、色も黒、紺といった暗いお色より、ライトグレーやシャンパンベージュなど明るいお色を好まれるお母様も多くなっています。

結婚式の「挙式」と「披露宴」の違いについて

ここで１つ覚えて押さえておいてほしいのは、結婚式の「挙式（お式）」と「披露宴」の違いです。

通常欧米式の教会での結婚式というのは、昼間に教会で式をあげて、その後、夜から結婚を祝うパーティーを行うのが一般的です。神の前で「誓いますか？」と聞かれるあの儀式は、いわゆる厳粛なセレモニーですから、服装も露出の少ない控えめなものを選ぶのがフォーマルファッションのルール。また欧米のチャペルウエディングは必ず昼間に行われます。日本の神社での挙式も必ず日中に行われますよね。

そのあとのパーティー、いわゆる日本でいう披露宴は、祝宴ですから、ファッションも着飾るほどふたりの結婚を祝福していることになります。あまり地味すぎたり、カジュアルなファッションでは、かえってお祝いの席にはふさわしくありません。また通常は夕方から行われるので、欧米では、夜の装いにふさわしい衣装に着替えるのがフォーマルファッションのマナーなのです。

実際、欧米での教会式の結婚式の場合は、昼間の式と夜のパーティーで、参列者も服装を着替えるのが通例です。昼間は袖のあるスーツやワンピース、夜はゴージャスで肌の露出もあるイブニングドレスを着てお祝いのパーティーを存分に（長い場合は朝まで！）楽しむわけです。

しかし、場所は変わってここは日本！　日本の結婚式の場合は、一般的に挙式と披露宴が続いていますから、着替える人はほとんどいませんよね。また最近はナイトウエディングと言って、夜に挙式を行う式場もあり、海外のパーティー文化を前提としたフォーマルファッションルールが必ずしも日本の風土に適しているとは限りません。

日本の結婚式では、「ご両親らしい装い」をするという事がフォーマルファッションマナー

そうだとすると、フォーマルファッションの基本ルールとなるT.P.0 のうち重要になるのは、「立場」です。簡単に言うと「ご両親らしい装い」をするという事です。

例えば、ナイトウエディングが最近人気ですが、その際のお父様のご衣裳は「モーニング」が一般的です。厳密にフォーマルファッションルールを考えると、夜の正礼装は「タキシード」となるので、「モーニング」はフォーマルファッションルールとしてはルール違反になります。

しかし、これは今までの日本の結婚式はほぼ100％昼間に行われ、その時のお父様の衣装が「モーニング」、つまりお父様＝「モーニング」を着ている人と誰もが認識しています。同様にお母様の和装だけが、黒留袖なのは、お母様＝黒留袖を着ている人と認識されており、挙式・披露宴で誰が見てもその立場が一目瞭然になるようにした、先人の知恵ともいえます。

そうなると、時間帯で変わるフォーマルファッションルールを踏襲するよりは、挙式・披露宴の時間帯に関わらず、「ご両親らしい」フォーマルファッションをされることの方が、求められると思うので、フォーマルドレスをお選びになるときにも、そういった視点を念頭に置き、洋装（フォーマルドレス）をお選びになる場合でも、親戚のおばさまや参列者に間違われないよう、ある程度格式のあるにご注意ください。

正礼装フォーマルレンタルドレスL-09

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