結婚式のお母様、どんな靴を履かれているの?フォーマルドレスにふさわしい靴とは?
ドレスが決まったら、次はシューズ
ドレスが決まると、次に決めていただきたいのが、お式の当日に履かれる靴です。
ドレスに合わせるにはどんな靴が良いのかというご質問をよく受けますので、改めてお知らせしたいと思います。
まず、フォーマルコーディネートとして、ご結婚式にふさわしい靴の条件をあげてみます。
1)靴のつま先は隠れているもの。オープントウの靴は基本的には避ける
2)革靴の場合、ピカピカにエナメル加工をしてあるものがふさわしい
3)サテンなどの布地の靴、ビジューなどが施されている靴はOK
上記の3つについて、それぞれ説明していきましょう。
靴のつま先が隠れているもの。オープントウの靴は基本的には避ける
靴のつま先があいている、いわゆるオープントウのものは、日本のご結婚式ではタブーとされています。
というのは、「靴のつま先があいていると妻が先立つ」という古くからの言い伝えがあるからです。
今の時代は、その言い伝えをご存じない方も多くなっていて、お若いご招待客の中にはつま先のあいた靴を履いてこられる方もいらっしゃるようです。
そんな古めかしい言い伝えにこだわる必要はないという方もいらっしゃると思いますが、年配のご親戚の方には、そうした言い伝えをご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
それなので、お母様のお立場でしたら、やはり避けられておいたほうが無難でしょう。
ただ、もちろん今はお式もカジュアルになっていますので、そういう言い伝えがあることを知った上で、新郎新婦のご了解なども得て、オープントウのシューズをはかれるのではあれば、それはそれで今時のスタイルとしてありだと思います。
たとえば、これまでの当店のお客様でも、以下のような理由で、お子様達のご了解を得て、オープントウの靴を履かれたお母様たちがいらっしゃいました。
●外反母趾でつま先があいている靴のほうが楽
●背が低いので厚底タイプの靴を履きたく、それがつま先のあいたサンダルタイプだった
●今もっている靴でとても履きやすいのがオープントウなので、できればそれを履きたい
革靴の場合、ピカピカにエナメル加工をしてあるものがふさわしい
基本的に普通のつや消しの革靴は、カーフのような上等な革であっても避けるのがマナーです。
やはりつや消しの革は殺生をイメージさせるため、おめでたい席では用いないというのがフォーマルのルールなんですね。
ただ、革でもピカピカに加工してあるエナメルのものであれば履いていただいて大丈夫です。
というのも、エナメル加工の靴というのは、もともとフォーマルのときに用いる男性の革靴として作られたものだからです。
その昔、ヨーロッパではフォーマルの場で社交ダンスを踊ることが常でした。
昔から男性の靴は革靴と決まっていましたから、フォーマルの場に出るときは男性陣は殺生のイメージを出さないために、靴墨をつけて革靴をピカピカに磨き上げていました。
ところが、その靴墨が社交ダンスの際に女性のドレスを汚してしまうということで大不評。
そこで靴墨を使わなくてもエレガントな光沢のあるエナメル加工の靴が開発されて、フォーマルの場で使われるようになっていったのです。
そのうち輝きが美しいということで、女性のパンプスにもエナメル加工が用いられるようになりました。
というわけで、エナメル加工の革靴であれば、フォーマルの場でも履いていただけます。
ちなみに、現代では、ご主人様の靴はモーニングを着られる場合は、普通のつや消しの革靴で大丈夫です。
ただし、ピカピカに磨いてあるほうが好ましいのは言うまでもありません。
夜の礼装であるタキシードを着られる場合は、靴もエナメルのものが正式です。
男性のモーニング、タキシードとも当店では取り扱いがあり、靴もつや消しのもの、エナメルのもの両方ともレンタルできます。
サテンなどの布地の靴、ビジューなどが施されている靴はOK
本来、女性のフォーマルシューズというのは、サテン生地やシルクなどの布製の靴が古くからよく用いられる靴になります。
現在ではサテン生地にラメ糸が入っているものなど、いろいろと工夫されたデザインのものが出ていますね。
また、現代ではビジューのついた靴も多くありますが、それも履いていただいて大丈夫です。
おめでたいお席では、足元もキラキラと華やかにしていただくのは構わないので、光り物のパンプスもOKです。
お母様は意外と歩かれるので靴は楽なものがベスト
次に実際にお母様が履かれたお靴をご紹介していきましょう。
これまでのお母様たちが、どんなシューズを選ばれているか、そのポイントを以下にまとめました。
1.ヒールの高さは3cm〜7cmが多い
2.色はドレスに合わせて黒、紺、シルバー系、ベージュ系が多い
3.ドレスに合わせて買われる方が7割くらい
それぞれについて説明してみます。
ヒールの高さは3cm〜7cmが多い
お母様は昼間の挙式ですと、当日はやはり朝早くから持ち物などのご準備をなさって、お式がすべて終わって家に帰られるのが夕方ごろになってしまいます。
結構長い時間、靴を履いていますし、椅子にどっかり腰掛けてもいられないため、歩き回ることも多くなります。
そうなると靴は履きやすいものが一番。
あまりヒールの高いものは選ばれない方が多いです。
なかにはドレスの丈の関係で、10cmくらいのものをはかれるお母様もいらっしゃいますが、そんなに多くはありません。
一般的なのは、5cm前後という感じです。
色はドレスに合わせて黒、紺、シルバー系、ベージュ系が多い
靴の色は黒、紺、シルバー系、ベージュ系あたりを選ばれる方が多く、一番オーソドックスです。
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ドレスがネイビーや黒の場合は、紺系、黒系のお色を選ばれる方が多いですが、中には下のお写真のように、あえて差し色としてベージュ系などを選ばれる方もいらっしゃいます。
その場合は、バッグを同じベージュ系にされると、フォーマルらしいオシャレなコーディネートになるのでおすすめです。
本来、バッグと靴の色を合わせるのも、フォーマルコーディネートとしては正しい選び方。
正式にはバッグと靴を共布でオーダーして作るというのが、純然たるフォーマルコーディネートなのですが、宮中の晩餐会に出席されるならいざ知らず、さすがにそこまでされる方は現代ではごく少数かと思います。
ネイビーのドレスにしたけど靴はベージュにしたい、というようなときには、バッグと靴の色を同じベージュ系にすれば違和感はありませんね。
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ドレスがベージュやピンク系の明るい色の場合は、ベージュ、淡いピンク系、落ち着いたゴールド系などが多いですね。
下のお写真の靴は落ち着きのあるゴールド系ですが、こちらのお母様はこのゴールドの靴をベビーピンクのドレスに合わされました。
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下の靴もゴールド系です。
これを履かれたお母様は、ゴールドのドレスをレンタルされました。
華やかな中にも凛とした神々しい雰囲気が漂い、お靴もとてもマッチしていました。
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下のお写真の靴はベージュ系のパンプスです。
写真の色があまりよくないのですが、本物はもっときれいなベージュ色でした。
こちらの靴をお持ちくださったお母様は、シャンパンカラーのシフォンドレスに合わされました。
ドレスの色ととてもよくマッチしていますね。
その他に、背の高いお母様は、ヒールの低い下のようなパンプスを履かれた方もいらっしゃいます。
ドレスに合わせて買われる方が7割くらい
当店のお母様を対象にした場合ですが、ドレスに合わせて靴も買われる方が、約7割くらいです。
自前のものも検討したけれど、手持ちの靴ではドレスの色に合わない、ちょっと古い感じがする、痛くて足に合わなくなっていた、などの理由で購入される方が多いようです。
また、当店でも数が少ないのですが、外反母趾の方でも履きやすいというコンフォートシューズ(下写真)のレンタルをしております。
色はネイビーとグレーの二色。
デザインは決してオシャレというわけではないのですが、履きやすさは大変好評で、足が痛くならなかったというお声はよくお聞きします。
ヒールも5cmと高すぎず、履き心地を優先したい方にはおすすめです。
靴のフォーマルコーディネートも、今の時代はカジュアルになってきています。
あまり堅苦しく考えず、まずは履き心地やドレスとの相性などを重視して、新郎新婦ともご相談されて決められると良いと思います。
大切な一日ですから、靴擦れなどで足が痛くならないよう、歩きやすいシューズで臨まれてください。
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