【結婚式母親の衣装】お母様の衣装は黒留袖からドレスへと移行する過渡期
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正しいフォーマルコーディネートのルールはどういうものなの?
結婚式で新郎新婦のお母様が着られるドレスとして、どんなドレスを着ればいいのか、よくわからないとおっしゃるお母様はとても多いです。
日本はフォーマルドレスを着るような場はあまりありませんし、フォーマルコーディネートについて学ぶ機会もないですよね。
そのため日本で育ったお母様世代の女性の多くは、フォーマルの場でどんな衣装を着ればいいのか、ご存知ないのが普通なのです。
世界で共通する国際的なフォーマルのマナーとしては、その国の正式な民族衣装が正礼装(正しい礼装)に当たります。
日本の場合は、着物が正礼装。
ですから国際的なパーティなどでは、日本の女性は着物で出席されることが多いのです。
ある意味、フォーマルな場では着物を着ていれば間違いないというような文化でした。
皇室の女性たちが、外交のパーティでお着物を着られている姿を、テレビなどで見られたこともあると思いますが、着物なら海外の方から歓待されますし、安心して国際的なパーティにも出席できるというわけです。
ところがこれだけ西洋化が進みますと、お着物よりドレスのほうが場にふさわしいということもあって、最近ではフォーマルの場でもドレスを着られることが多くなってきました。
皇室でも正式な式典などに出席される場合は、着物ではなくロングドレスで出席されています。
結婚式が多様化した現在、お母様の衣装も変化している
こうした背景があり、結婚式というフォーマルの場でも長いこと「お母様は黒留袖」という風潮が圧倒的だったわけです。
けれども、ようやく今、流れはだんだんと変わってきています。
着物からより手軽な洋装を求めるお母様が増えてきているのです。
というのも、結婚式自体が大きく変化してきたからといえるでしょう。
かつては式場もホテルを選ぶ方が多く、披露宴では金屏風の前に新郎新婦が立たれるのが一般的でした。
ところが今は式場も多様化していて、お城のような洋館も人気がありますし、すてきな庭にチャペルをしつらえたガーデンウエディングも人気です。
美味しい料理が自慢の一軒家風のレストランウエディングも増えてきています。
ホテルウエディングにしても古めかしいスタイルではなく、生花アレンジにこだわったり、おしゃれなチャペルをこしらえたりして、新郎新婦が挙げたくなるような式場を目指して変貌しようとしています。
そうなるとお母様の衣装も、自然と黒留袖ではなくドレスのほうが雰囲気にぴったりと合うようになってきました。
しかも、ドレスは着脱がとても楽。着物のような着付けもありませんし、帯による締め付けもありません。
そうした理由で、ここ数年はドレスにされる方が都市部を中心にだんだんと広がっています。
3年ほど前までは、まだ結婚式のお母様用のドレスは一般的ではなく、ネットで検索しても数が少なかったのですが、今は気軽に試せるようなものがたくさん出てきています。
価格帯も様々なだけに、どれを着たらいいか迷うというお母様もいらっしゃるでしょう。
黒留袖と同じでドレスも品質に応じて価格が違ってくる
黒留袖をレンタルする場合、お店にもよると思いますが、安いのものは3万円代から、高くなると10万円以上するのものもあります。
この価格差は着物の質によります。
着物の生地が絹なのかそれとも化学繊維が入っているのか、裾模様の柄が豪華かどうか、金糸銀糸をたくさん使っているか、帯が高級かどうか。
そういった品質のグレードで、価格も違ってくるわけですね。
安いけれど、品物がとても良いというレンタルの黒留袖はほとんどなく、やはり高級感や品質の良さ、柄のセンスの良さを求めるのであれば、それなりの金額がするということです。
その黒留袖のレンタルと、ドレスも同じです。
やはりドレスもクオリティを求めると、どうしても価格も高くなっていきます。
安いけど高級感のある素晴らしいドレスというのは、なかなか一般的な市場では見つからないと思います。
今のお母様世代はバブル期を経験してきた世代ですから、とても目が肥えていらっしゃる方が多いです。
当店にいらっしゃるお客様も、みなさま本物を見抜く目をお持ちで、当店のドレスもいつもお母様たちのお眼鏡に叶うかどうか試されているなと、接客を通して感じています。
お母様としてふさわしい上品さと高級感のあるドレスが求められる
上質な生地と深みのある色、ボディラインをきれいに見せる考え抜かれたデザイン、体に程よくフィットする心地よいパターン、丁寧な縫製、そして何より着る人の気分を上げる高級感あふれるドレス。
レンタルであってもそうした上質のフォーマルドレスをぜひ着ていただきたいですし、そういうドレスを提供していきたいと当店では思っております。
慈しみ育てられたお子様の晴れの門出ですから、ゲストの方たちにも失礼のないように装いたいし、お子様たちの顔をつぶすようなことはしたくないですよね。
お母様たちのそうしたお気持ちを汲んで、当店ではドレスのラインナップを揃えています。
ご招待客の方たちから、「お母さん、素敵ね。お父さんもカッコイイ!」と言ってもらえて本当に良かった、嬉しかった。という感想はとてもよくいただきます。
お子様の結婚式が決まりましたら、早めに黒留袖にするかドレスにするかを決めていただき、他店やデパートなども巡って、衣装を選ぶ楽しみも体験していただくと、ご結婚式の良い思い出にもなります。
これを機会にフォーマルドレスの知識なども学んでおかれると、国際化する現代ですから、今後も何かの役に立つかもしれません。
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日本フォーマル協会「GOLDフォーマルスペシャリストライセンス1級」保持。国内・海外のフォーマルファッションマナーに精通し、日本の結婚式で母親として相応しい上品かつ華やかなフォーマルドレスを海外からセレクトし、そのテイストは全国のオシャレなお母さま世代から支持を得ている。M&V for mother 設立時より、チーフドレスコーディネーターとして、今まで3,000人以上のブライダルマザーのお客様へフォーマルドレスのスタイリングを行う。堪能な語学を生かし、海外のドレスメーカーや工場と交渉し、海外の最新スタイルのフォーマルドレスを日本に紹介。