お正月に新郎新婦とこれだけは相談しておきたい。結婚式の父親・母親の衣装について
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ご家族が顔を合わせるお正月こそ相談する絶好のチャンス!
結婚式の準備は子供たちが二人で進めているからよくわからなくて・・・
お母さんは何もしなくていいよ、って言われているので、あまり口出ししないほうがいいと思って・・・
こうしたお母様の声をよくお聞きします。
しかし、本当にまったく関わらなくて良いのでしょうか?
いえ、そんなことはまったくありません。
実際に、お子さんの結婚式にきちんと関わっておかなかったためにご両親が恥をかいてしまった、後でご両家がもめることになった、という話は決して珍しくないのです。
昨今の結婚式は新郎新婦が主導です。
お仲人さんもいませんから、ご両親にお子様たちのご結婚式の詳細な情報が上がってくるのは、間近になってからということもよくあります。
それでもまだ花嫁のお母様ですと、ウエディングドレス選びにお母様がつきそうことも多く、コミュニケーションを取る機会は意外とあります。
ところが新郎のお母様のほうは、直前まで息子さんからまったく連絡がこない、ということもよくお聞きするのです。
そこで、このお正月休みこそ、新郎新婦とコミュニケーションを取る絶好のチャンス!
ぜひ、このチャンスを逃さず、お子様たちとお式について情報共有を図ってください。
では、いったいどんなことを相談しておいたら良いのでしょうか。
ご両親の衣装を打ち合わせておく
お子様たちの挙式が決まったら、まず最初にご相談していただきたいのが、ご両親のご衣装についてです。
お母様の衣装選びは、挙式の半年から4ヶ月前くらいまでには進めていただきたいからです。
意外と時間がかかるので、早めに動いていただくほうが賢明です。
衣装が決まったあともアクセサリーや靴、小物などを購入したりする時間もありますから。
まず、お母様の場合は黒留袖を着られるのか、それとも洋装になさりたいのか。
そこをお相手のお母様も含めてよく話し合っておきましょう。
もちろん、その際、ご自身のご希望があれば、ぜひ新郎新婦に伝えておきましょう。
お相手のお母様がどんな服装になさるのか、それがわからないとご自身の服装もちょっと決めかねるところがありますよね。
衣装の相談を最初にしておかなかったために、ご衣装選びがズルズルと後回しになって、結局挙式ギリギリに慌てて決めることになってしまいました・・・!
黒留袖を着るとばかり思って着物の準備をしていたら、お相手が洋装にすることが挙式1ヶ月前になってわかり、慌てて来ました・・・!
実際、このようにおっしゃるお母様もおいででした。
直近になると、選べるドレスも限られてしまいますし、丈調整のお直しなども間に合わないことがあります。
そんなことにならないよう、挙式が決まったら早目にお相手とご相談しておくのが望ましいでしょう。
着物にする?ドレスにする?それぞれのメリット・デメリットまとめ
最初は着物=黒留袖にするか、洋装=フォーマルドレスにするかで迷われると思います。
着物も洋装もそれぞれメリットとデメリットがあります。
ここで、実際のお母様から伺った着物orドレス、それぞれのメリット&デメリットをピックアップ!
ぜひ、お相手様とご相談する際の参考になさってくださいね^^
着物(黒留袖)の場合のメリット・デメリット
着物(黒留袖)を着るメリット
- お母様らしく見える
- 伝統的な重厚感があり、きちんとした印象を与える
- 金銀の帯に、車や花、鶴などのおめでたい裾模様が華やか
- あたたかい
着物(黒留袖)を着るデメリット
- 着付けに時間がかかる。1人で着られない
- 着崩れしないようきつめに仕上げるので、胸やお腹が苦しくなることがある
- 草履の鼻緒部分が痛くて歩けないことがある
- トイレでの使用時が不便
洋装(ドレス)の場合のメリット・デメリット
洋装(ドレス)を着るメリット
- 脱ぎ着がラク。時間がかからない
- モダンで若々しく見える
- 西洋式の式場やウエディングドレスとマッチする
- 歩きやすい
洋装(ドレス)を着るデメリット
- 生地や仕立てが上質でないと見た目が軽くなりがち
- 肌の露出が気になる
- 年配の方には斬新な印象を与えやすい
- 真冬など季節によっては寒いことがある
片方のお母様が黒留袖で、もう片方のお母様がドレスでも大丈夫?
結論から申しますと、双方のお母様が、着物とドレスに分かれてしまっても大丈夫です。
今はもう「お母様は黒留袖」といった古い風習を守られる時代ではなく、それぞれのお母様が着たいご衣装で参列されても構わない時代にきています。
むしろ、西洋式の挙式でお父様がモーニングを着られるのでしたら、フォーマルウエアの正式なルールとしては同伴されるお母様はロングドレスというのが、本来ふさわしい衣装なのです。
ただし、お相手が黒留袖にされた場合は、黒留袖に匹敵するドレスを選ぶことが大切です。
黒留袖は日本の正礼装ですから格としては「最上級」。
その最上級の格に見合った【正礼装にあたるドレス】を選ばないと、バランスが悪いということになります。
そういうドレスは、やはり高級感のある上質の生地と仕立て、華やかさのあるデザインのロングドレスということになるでしょう。
ドレスは派手?着物は地味?
お母様たちのお話を伺うと、
主役は新郎新婦で、私は裏方だから・・・
お母様が目立つのもおかしいし、なるべく控えめなほうがいいわよね・・・
などとよく言われます。
しかしながら、着物(黒留袖)は、前述のメリットのところにも書いたように、実は金や銀の帯に、御所車や花などの縁起の良い裾模様が織り込まれたとても豪華で華やかなもの。
決して地味ではないのです。
その黒留袖に匹敵する洋装となれば、あまり地味なものを選ばれてしまうと、黒留袖より見劣りがしてしまいます。
当店ではそうしたフォーマルのルールをきちんと理解したうえで、お相手のお母様が黒留袖を着られても大丈夫な格の合ったドレスを取り揃えておりますから、安心して着ていただけます。
お父様の衣装もお相手と揃えることが大切
では、お父様の衣装はどうでしょうか。
式場などに行かれると、「お父様はモーニングです」と言われることが多いと思います。
モーニングは男性の昼間の正礼装ですから、お父様が着られるフォーマルとしては一番ふさわしいものになります。
下のお写真のお父様も、当店でモーニングをレンタルいただきました。
お父様のモーニング姿も滅多にお目にかかることはできませんので、格好よく決めたいものですよね。
ただ、時々、片方のお父様はモーニングで、もう片方のお父様は黒の礼服に白いネクタイをされているケースを見かけることがあります。
黒の礼服、いわゆるブラックスーツは、式にご招待されているゲストの方やご親戚が着られるのなら良いですが、お父様の立場としては正礼装といえる服装ではありません。
ただし、かしこまらないカジュアルなお式の場合は、お父様もブラックスーツになさる場合もあります。
その場合は、新郎新婦のご意向も伺った上で、双方のお父様ともブラックスーツにされるのが格の合ったバランスの良い服装です。
片方のお父様は最正礼装にあたるモーニングを着られて、もう片方のお父様がブラックスーツというのは、フォーマルのルールを知っている人から見たら「間違っているな」と思われてしまいます。
ですから、お父様のご衣装も念のため、お相手様と事前に打ち合わせしておくことが大切です。
最近ではタキシードを選ばれるお父様たちも
また、オシャレなお父様は、モーニングではなくタキシードを着られることも昨今では多くなりました。
本来、モーニングは男性の昼間の正礼装、タキシードは夜の正礼装というのが、フォーマルのルール。
ですから、夕方から夜にかけてのお式でしたらタキシードを着られるのも良いと思います。
ただ、挙式がカジュアルかつ多様化してきた現代では、そうしたフォーマルのルールを厳密に守ることも少なくなりました。
海外のウエディングを見ても、昼間の挙式でもお父様がタキシードを着られているケースは増えています。
花嫁のお父様が格好よくタキシードを着て、お嬢様をエスコートしながらバージンロードを歩かれる姿は、映画や写真でもよく見かけますね。
タキシードにされる場合も、双方のお父様が揃ってタキシードになさるのがフォーマルのルール。
片方のお父様はモーニングで、もう片方のお父様はタキシードというのはアンバランスです。
当店ではお父様のモーニング、タキシード、両方とも扱っております。
お母様のドレスとセットで借りていただくとお父様のご衣装は2万円引きになりますから、ぜひご検討くださいませ。
お父様、お母様は第二の主役です。
ご両親様がフォーマルをパリッと着こなされて身だしなみを整えておられることは、ゲストの方たちに良い印象を与えますし、そうしたご両親のもとで育てられた新郎新婦の評価も高まるでしょう。
何より新郎新婦ご自身たちが、格好よくドレスアップしたお母様やお父様をご覧になって嬉しく思い、自慢にも思っていただけると思います。
ご家族が揃われるお正月休みのときに、ぜひご両親のご衣装についてもご相談なさってくださいね^^
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日本フォーマル協会「GOLDフォーマルスペシャリストライセンス1級」保持。国内・海外のフォーマルファッションマナーに精通し、日本の結婚式における母親として相応しい、上品かつ華やかなフォーマルドレスを海外からセレクト。そのテイストは全国のオシャレなお母さま世代から支持を得ている。M&V for mother 設立時よりチーフドレスコーディネーターとして、今までに3,000人以上のブライダルマザーへフォーマルドレスのスタイリングを行う。堪能な語学を生かし、海外のドレスメーカーや工場と交渉し、海外の最新スタイルのフォーマルドレスを日本に紹介。