【結婚式親の心得】好感度が一気に上がる、親族代表の挨拶 vol.3
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スピーチを原稿にするときの注意点は?
披露宴の締めを飾る親族代表の挨拶。
前回は、挨拶の原稿を書く前の構成について、お伝えしました。
今回は、実際に原稿を書くときの注意点やポイントをみてみましょう。
スピーチは3分くらいにまとめる
スピーチの場合、聞く側が集中して話に耳を傾けられるのはおよそ3分間までといわれています。
3分を過ぎると、聞き手は少し長いと感じ始め、5分になるとよほど興味深い話でない限り、飽きてしまう人が出てくるそうです。
結婚式での親御さんの挨拶も、3分以内に収めるのが理想的でしょう。
原稿の文字数は800〜900文字を目安に
1分間で話せる原稿の文字数は、およそ300文字と言われています。
このくらいのペースだと、早口にもならず、相手も聞きやすいスピードなのだそう。
3分間のスピーチの場合は、900文字ですよね。
これは400字詰め原稿用紙に換算すると、2枚強です。
つまり、挨拶の原稿を書くときは、おおむね原稿用紙2枚程度にまとめればいいということです。
新郎新婦のエピソードなどを盛り込んでいくと、文章がつい長くなりがちです。
親として皆さんにいちばん伝えたいことは何かを考えてみましょう。
伝えたいことに最もふさわしいエピソードを入れると、話がうまくまとまります。
忌み言葉に気をつける
お祝いの席では「縁起の悪い言葉は使わない」というのが古くからの慣習としてあります。
たとえば、「壊れる」「破れる」「終わる」「切る」というような言葉は、離婚や別離を連想させるので、使わないようにするのが礼儀。
「新たなスタートを切る」といった表現もNG。
使いがちなので気をつけてください。
「たびたび」「重ね重ね」「いろいろ」といった繰り返しの言葉も、再婚をイメージさせるので、使わないほうがよいとされています。
「九」や「四」の読みも、「く」「し」と読むと、「苦」「死」といった不吉な言葉を連想させますから、「きゅう」「よん」と読むようにしましょう。
さらに、うっかり使ってしまいそうなのが、「最後」と「ますます」。
「最後になりますが」は「結びとなりましたが」に、「ますますのご発展」は「より一層のご発展」と言い換えれば大丈夫です。
以下に、間違えて使いやすい忌み言葉を挙げておきます。
原稿を書くときの参考になさってください。
壊れる 破れる 終わる 最後 切る 散る 閉じる 倒れる 滅びる 割れる 失う 帰る 裂ける 逃げる 捨てる 離れる 冷える 戻る 繰り返す 再三 再度 もう一度 返す返す 重ね重ね たびたび いろいろ くれぐれも 皆々様 重々 またまた ますます
書き上げた原稿は他の人に読んでもらう
原稿が出来上がったら、家族や親戚など他の人に見せて確認してもらいましょう。
自分だけしか読まないと、主語が抜けてわかりにくい文章や、ひとりよがりな文面に気づかないこともあります。
そうなっていないか、客観的な立場で判断してもらうことが大切です。
原稿を音読して、時間をはかってみる
原稿は、必ず音読してみましょう。
書いているときは気づきませんが、実際に声に出して読んでみると読みづらい部分が出てきたりするものです。
誤字脱字を発見することもあるでしょう。
そういうところを直して、完成原稿に近づけます。
そして、必ず時間をはかりましょう。
滑舌よくハッキリと、適度な速さで音読してみて実際に何分くらいかかるか、リハーサルをしてください。
3分をかなりオーバーするようなら、原稿を短くする必要があります。
さらに、本番を想定してきちんと起立し、姿勢を正して原稿を読み上げて。おじぎの練習もしておくと万全です。
繰り返し練習しておけば、本番でしどろもどろすることなく、列席者の心に残るような挨拶を、ビシッと格好よく決められるはず。
新郎新婦のためにも、ここはひとつ親として気合いを入れて臨みたいところです。
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日本フォーマル協会「GOLDフォーマルスペシャリストライセンス1級」保持。国内・海外のフォーマルファッションマナーに精通し、日本の結婚式で母親として相応しい上品かつ華やかなフォーマルドレスを海外からセレクトし、そのテイストは全国のオシャレなお母さま世代から支持を得ている。M&V for mother 設立時より、チーフドレスコーディネーターとして、今まで3,000人以上のブライダルマザーのお客様へフォーマルドレスのスタイリングを行う。堪能な語学を生かし、海外のドレスメーカーや工場と交渉し、海外の最新スタイルのフォーマルドレスを日本に紹介。