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知っておきたい!結婚式の前日までに親として準備しておきたいモノvol.1

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挙式の1週間前から前日までの間、新郎新婦は直前まで準備することがたくさんあり、慌ただしい日々を送ります。

では、お母様、お父様はどうでしょうか。前日までに何か準備することはあるのでしょうか。

式の当日の流れを把握しておく

「お式のことは何にも聞かされていなくて…」というご両親が、よくいらっしゃいます。

「お式はどうなっているの?」とお子さんに聞いても「ちゃんとできてるから心配しなくていいよ」と言われてしまうため、当日の進行がどうなっているのか、まったく知らないまま式場にいらっしゃるご両親も結構いらっしゃいます。

でも、忘れないでください。

親も結婚式の「主催者」なんです。招待される側ではなくて、招待する側ですからね。その意識をしっかり持ってほしいと思います。

そう考えれば、主催者として当日の流れくらいは知っておかなければなりませんよね。

式の1週間前あるいは前日でもいいので、「お式の日はどんな流れ?」と、お子さんたちに、ぜひ確認しておかれるといいでしょう。

ゲストやお手伝いしてくれる友人を聞いておく

そして、もう1つ。どういう方をゲストに招いているのか、そこも聞いておいてほしいと思います。

とくにお子さんと離れて暮らしているご両親は、結婚式にどんな人が来るのか、まったく知らないケースもよくあります。幼なじみならご両親も顔見知りでしょうけれど、会社の同僚や成人してからのご友人となると、お会いしたことのない方のほうがむしろ多いかもしれません。

そうなると、たとえばお式の受付を友達に頼んでいたとしても、どういう関係の方が受付をしてくださっているのか親御さんはわからないわけです。へたをすると、式場の人がやってくれていると思ってしまうことも。誰かわからないので、知らん顔で受付の前を通り過ぎるご両親もいらっしゃるのです。

やはり受付をお友達がなさってくださるのなら、親として一言、
「今日は忙しい中、手伝ってくださってありがとう」
と、お礼を言うくらいはしてほしいですね。

「お心付け」は差し上げる気持ちが大事

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ここでお母様たちからよく聞かれるのが、「お心付け」について。

受付の方に、お心付けとしてお金を包んだほうがよいかというご質問です。

結婚式の準備に関する本を読むと、〝「お心付け」を渡しましょう〟、というふうに書いてあるものもあります。

では、なぜ「お心付け」を渡すような風習があるのでしょうか。

昔は娘の友達に受付をお願いするとなったとき、
「おめでたい席だから、華やかになるようお着物を着てきてね」
と、お願いしたものです。
受付は、ご両家の顔ですからね。

そうすると、お着物の着付け代などがかかります。
それなので、
「今回はお手伝いをしてくれてありがとう。余分なお金をかけさせちゃってごめんなさいね。着付け代の足しにして」
と、いって御礼として「お心付け」を包んだわけです。

つまり、ご両親の側に「ありがたい」という心があり、その気持ちを表すひとつの行為として、文字通り「お心付け」があったわけです。

そこを忘れてしまい、受付を頼んだらバイト料みたいに「お心付け」を渡すというふうに勘違いされているのは残念です。

スピーチにしても、お願いしたらお心付けを出すものだと思っている方もいて、「スピーチしたら謝礼が出るの? それっておかしくない?」
と、ツッコミたくもなります。

「お心付け」はマナーやルールで渡すものではありません。

肝心なのは真心。
何でもかんでもお金を渡すのではなく、「ありがとうね」という一言のほうがずっとうれしい場合もあるのです。

あるいは、受付やスピーチをお願いした相手には、ちょっとしたものを買って、プレゼントするのもいいと思います。
その方が女性だったら、たとえば花嫁とお揃いのリップやハンドクリームなど、女性がもらってうれしいものを、お礼に贈るのもいいでしょう。

お母様のほうも、

「受付を手伝ってくれる○○さんに何かお礼を差し上げたいけど、何がいいかしら?」

と、お子さんたちとコミュニケーションをとるきっかけにもなります。

現金で3000円を渡すより、相手の好きなものを考えて選んできてくれたというほうが、ありがとうの気持ちも伝わりますよね。

結婚相手やそのご両親へ電話を入れよう

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最後にもう1つ、前日にご両親に、ぜひしてほしいことがあります。

それは、お相手のご両親にお電話を入れてほしいということです。

「明日はいよいよ挙式ですね、よろしくお願いします」と、ご挨拶していただきたいですね。

結婚式の前日は、お互い声を掛け合うことが、とても大切だと思います。お式に向けてご両家のお気持ちが1つになりますし、共に子供の結婚式に臨む親御さん同士ですから、お話すれば共感や親近感みたいなものも生まれます。

ご両親なりの緊張感もほぐれるでしょう。

お相手のご両親だけでなく、お相手のお子さんにも電話をしたほしいですね。花婿さんの親であれば、花嫁さんに1本電話を入れて、「いよいよ明日だね、明日はキレイになろうね。素敵なお式にしましょうね」と一言、声をかけてあげてください。

相手の親御さんから前日にお電話をもらうというのは、花嫁花婿にとっては、とてもうれしいことなのです。
お子さんたちも、前日は緊張していますから、ぜひ連絡して気持ちを和らげて上げてください。

編集後記:スタッフJ子のつぶやき

先日、ご来店いただいた花嫁のお母様の話。

お嬢様はお仕事が忙しく、ご一緒にご来店する時間がとれなかったそうで、お母様お一人でいらっしゃいました。

いくつかご試着したあと、2つのドレスのどちらにするか迷われました。

ドレスのお写真をスマホでお撮りして、最初はお嬢様に送ってみたものの、やはりお仕事中ですぐにはご返事がきませんでした。

ご自分のお友達にもお電話していらっしゃいましたが、こちらも通じないご様子。

「うーん、他に相談できる人、いないかなあ」とスマホをいじりながら、しばし考えられた末、どこかにお電話なさると、今度はお相手が出られたご様子。

「あ、忙しいときにごめんね、今ね、お式のドレスで迷ってるんだけど、写真を送るから、どっちがいいか見てもらえない?」

お相手も快く承知してくださったようで、そのあとスマホでやりとりしながらご意見をお聞きして、無事にドレスを決定なさいました!

 

どなたにご相談したのかというと……なんと花婿さん!

花婿さんのお仕事は比較的自由が効き、お仕事中でも電話に出ることができるそうなので、かけてみたというのです。

お式の前からお婿さんとこうした気さくな交流ができるのは素敵だなと思いました。

小谷さんの今回のコラムを読んで、そのお客さまのことをふと思い出しました。

お式の前に、結婚相手へ連絡をとって良い関係性を築いておくことは、大切な親御さんの役目のひとつだなと感じたのです。

先ほどのお母様。

お婿さんから「女優さんみたいですね」と言われたそうで、ちょっと照れていらっしゃいました。その笑顔がとてもチャーミングで、素敵なお母様でした。

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この記事を書いた人
小谷 由美子 株式会社カーロカーラ 代表取締役・婚礼屋

婚礼屋 小谷由美子(こたに ゆみこ) 石川県加賀市出身 アトリエ「カーロカーラ」代表 19歳の時に巫女さんのアルバイトから婚礼業界に。誰より愛ある結婚準備サポートをするために、オーダーメイドのウエディングサポート、ドレスサロンなど併設したブライダルサロンを活動の中心に、ウエディングコーディネーター育成、婚礼新規業態開発なども手がける婚礼のプロフェッショナルとして全国を駆けまわっている。 wecoウエディングコーディネーター/マネージングエディターとして、自由な結婚式を応援するウエディングコーディネーターを紹介するwebサイト&マガジンも発行。一般社団法人 日本の美しい花嫁をつくる会の監事として日本の婚礼啓蒙活動も行う。

M&V for motherとは、結婚式を控える新郎・新婦のお母様を美しくサポートするフォーマルレンタルドレス専門サービスです。
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